経営課題に限らず、難しい課題を解決するためにはステップ、プロセスを正しく進めることが重要です。課題解決のステップは何パターンかありますが、本稿ではオーソドックスな課題解決のステップごとによくある落とし穴を紹介します。
1.「問題を認識」で生じる落とし穴
課題を解決する上で、最も大事なことはステップ1である「問題を認識」です。ここで生じる落とし穴は、そもそも問題に気づかないこともありますが、ありがちなのは問題を正しく認識できないことです。
この落とし穴は情報収集に感情的・恣意的なバイアスがかかり、課題設定を外してしまっている場合が多いです。課題設定が間違っているので、当然成果が出ず、困窮してしまっている経営者を見ることがあります。
2.「現状分析・課題の明確化」で生じる落とし穴
問題を認識した後に行うのは「現状分析・課題の明確化」です。ここで起こる落とし穴は、知らず知らずのうちに恣意的になっていたり、全体感を持った視座の高い課題設定にならず、目に見える課題設定になっていたりすることです。